『マーキュリー・ファー』
ー僕と弟は・・・生きるため 愛のため 今この刹那を 光の果てへとひた走るー
日程 | 2015年2月1日(日)〜3月8日(日) |
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作 |
フィリップ・リドリー |
演出 |
白井 晃 |
翻訳 |
小宮山智津子 |
CAST |
高橋一生/瀬戸康史/中村 中/水田航生/小柳 心/小川ゲン/半海一晃/千葉雅子 |
スタッフ |
美術:松井るみ、照明:齋藤茂男、音響:井上正弘、衣裳:太田雅公 |
ボロボロの部屋に兄弟がやって来る。パーティーの準備にかかるが、そこに1人の男が突然顔を出し、「バタフライ」が欲しいので手伝うと言う。しばらくするとローラと呼ばれる美しい男性が現れる。そしてもう1人、このパーティーの首謀者らしき男と謎の婦人がやって来る。彼らはパーティーのためにそれぞれの役割を、異常なほどの饒舌な会話を交わしながら行う。やがて、パーティーゲストがやってきて、パーティープレゼント(と呼ばれる青年)が用意されるのだが、パーティープレゼントの異変により、パーティーは思わぬ展開に…
作品概要
2015年主催企画として上演するのは、イギリスの劇作家フィリップ・リドリーが2005年に書き下ろした『マーキュリー・ファー』です。シアタートラム公演が日本初演になります。
F.リドリー作×白井晃演出としては、これが4作目となり、いずれも斬新な劇場空間と、衝撃的な演出で高い評価と話題を呼びました。リドリーは白井が最も触発される劇作家だと言っても過言ではありません。
『マーキュリー・ファー』はこれまでの作品と比べ、より過激な表現、より挑発的なセリフが次々と繰り出されるかなりハードな作風で、極限状態に置かれた人間が、生きるために繰返す残酷な行為が描かれています。が、しかしラストは、生と愛を渇望する2人の青年の姿が切なくも美しく描かれ、かなえられない生への、そして愛への渇望で胸が締め付けられるような作品です。