青蛾館創立35周年記念公演『毛皮のマリー』
青蛾館創立35周年記念公演「毛皮のマリー」作:寺山修司 演出:寺山偏陸 中村 中は◆未公開ラ・ママver.に出演。
贅沢にしつらえた一室がある。そこに住む「毛皮のマリー」は、中年の男娼である。マリーとともに暮らしている美少年「欣也」はその部屋から出たことがなく、マリーが部屋に放った蝶を捕まえては標本にして暮らしていた。ある日、上の階に越してきた謎の少女によって、マリーと欣也の関係がかき乱されてゆく。欣也、そしてマリーにはそれぞれ隠された秘密があった…。
日程 |
2019年3月14日(木)〜3月21日(木) |
---|---|
タイトル |
青蛾館創立35周年記念公演「毛皮のマリー」 |
原作 |
寺山修司 |
演出 |
寺山偏陸 |
会場 |
東京芸術劇場シアターウエスト |
出演 |
のぐち 和美 ◆オリジナルver.出演者 ◆未公開ラ・ママver. ◆両バージョン出演者 |
料金 (前売・全席指定・税込) |
[一般] 5,500円 |
一般発売 |
発売日:2016年1月26日(土) 10:00〜 〈チケットフォーム〉 〈カンフェティ〉 〈イープラス〉 |
旗揚げより寺山修司の戯曲を上演してきた青蛾館が、寺山修司没後35年と青蛾館創立35周年を記念して寺山の代表作品「毛皮のマリー」を上演致します。
本戯曲は寺山修司主宰の演劇実験室◉天井桟敷の第三回公演で美輪明宏に向けて書かれた作品です。
男娼マリーと彼女に育てられた息子欣也の関係は寺山修司と彼の母ハツとの関係を背景にしているとも言われ、戯曲に書かれたト書きの細部に至るまで実に演劇的な作品です。
青蛾館では、寺山修司の七回忌と生誕80年に上演を行なっており、今回が三度目の上演となります。
今回、広く知られたオリジナルの戯曲のものと、ニューヨークのラ・ママ劇場での公演の際に別のエンディングが書かれた戯曲が発見されたバージョンを合わせて2演目同時上演となります。
ラ・ママのバージョンのものはこれまでに上演されたことがなく、史上初の上演となります。
演出には、かつて寺山修司の演劇活動上の右腕であり、戸籍上の弟で、寺山作品の継承に尽力してきた寺山 偏陸を迎え、男性俳優のみによる新演出で劇団の集大成となる公演を上演致します。
全12ステージ
2016年3月 | 14(木) | 15(金) | 16(土) | 17(日) | 18(月) | 19(火) | 20(水) | 21(木・祝) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
オリジナルver. | 19:00 | – | 14:00 | 14:00 | – | 14:00/19:00 | – | 12:30 |
未公開ラ・ママver. | – | 19:00 | 19:00 | – | 19:00 | – | 14:00/19:00 | 15:30 |
青蛾館
1984年、桐朋学園短期大学部演劇科の卒業生を中心に、寺山修司の「初期一幕物の美学」「見せ物の復権」を舞台に再現すべく結成。
旗揚げ公演「青森懸のせむし男」以来、座付花形女形・ 野口 和彦(現・のぐち和美)を中心に織り成す「妖」「艶」「美」の世界と多彩な企画で寺山ファンのみならず多くの観客の支持を受けている。
1990年以降は寺山修司の劇世界を寺山と共に作り続けのちに岸田國士戯曲賞も受賞した岸田理生とも作品づくりを行う。
寺山修司没後30年の2013以降毎回公演ごとに新たな演出家、キャストとコラボレーションし、寺山演劇を様々な形で現代の観客に向けて上演している。
野口和美(のぐち和美)
寺山修司を敬愛し、桐朋学園短期大学部演劇科を卒業後、『青蛾館』を旗揚げ。
岸田理生との共同作品を通して、[異能の女形]野口和彦としての独自のスタイルを確立する。また、蜷川幸雄の晩年の作品にも多数出演し存在感を発揮する。
近年では、のぐち和美で女優としても活躍。近年の出演作品に、「下谷万年町物語」(2012)、「祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹」(2013)、「冬眠する熊に添い寝してごらん」「皆既食」(2014)、「ハムレット」(2015)の蜷川幸雄演出作品に参加。
「地球空洞 説」(2012,演出:天野天街)、「アトミック★ストーム」(2013/演出:中屋敷法仁)、「毛皮のマリー」(2013/演出:寺山偏陸)、「星の王子さま」(2015/演出:スズキ拓朗)、「くるみ割り人形」(2016/演出:スズキ拓 朗)、「中国の不思議な役人」(2017/演出:松村武)、「宝島」(2018年/演出:スズキ拓朗)など。